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リクルートテクノロジーズに愛をこめて

仕事

このエントリーは、株式会社リクルートテクノロジーズ Advent Calendar 2014の25日目です。

私の所属するリクルートテクノロジーズについて、真面目に書いてみる。 前提として、リクルートテクノロジーズに入社し 1年 3か月しかたっておらず見聞が狭い。また、この会社で多くのチャンスをもらい成長でき感謝している。そんな前提を踏まえて以下を読んで欲しい。

その立ち位置

リクルートグループは現在、IT企業としての変貌を遂げつつあり、その一角を担うのがリクルートテクノロジーズであり、ITによる競合優位性構築の中心を担っている。 主な事業内容は「リクルートグループのビジネスにおけるIT・ネットマーケティングテクノロジーの開発・提供」となっており、リクルートグループ全体に対し、コンサルティングファーム情報システム部門的な役割を担っている。一切の事業は持たず、技術提供という機能(≒SIerと私は解釈している)のみをを持っている。 IT企業への進化の過渡期ということもあり、リクルートらしい部分とSIerらしい部分が混ざり合った状態だ。

リクルートテクノロジーズのリクルートらしさ

スピード感、ボトムアップ、人材を大事にする等リクルートらしさは機能会社になっても残っている。

ボトムアップ

手を挙げた人がやれる。リクルートは社員皆経営者主義、つまり商売の勉強が出来る会社である。(江副浩正リクルートのDNA」)やりたい事を、上長や役員にプレゼンし、その効果をロジカルに示すことが出来れば、チャンスが貰え、それが成功すれば拍手喝采される。 例えば、2014年2月のiOSアプリXcode5ビルド必須化時に、入社一ヶ月ちょっとの私が取りまとめたいと手を挙げ、チャレンジさせてもらったりしている。

圧倒的当事者意識

自らがコミットした事は、当事者意識をもってやりきるということ。ATIと略され、スタンスとか魂と言われる場合もある。「お前ならどうする?」と聞かれる事も多い。社内で活躍している人材は、この当事者意識が強く、どんな時でも働いているという印象があった。

フラットな社風

私が配属された部署の、グループマネージャーは20代。また、役員や社長とも会議依頼を送れば普通に話に行く事ができる。また、社長含めどんな人にも「さん」付けで呼ぶ文化であり、意見をぶつけることも多々ある。そして入社年月に関係なく筋の良い意見であれば採用される。

個人の能力開発

リクルートグループ全体に言えるが、個人の能力開発に強く力を入れている。2011年頃から導入されたWill Can Mustシートがその仕組の一つである。Willは何を実現したいか、Canは何ができる・できるようになりたいのか、Mustは達成すべきミッションを示している。このWillに関しては、会社内だけでなく、辞めた後の事も記載する。社外の活動を含めて、中長期的なキャリアを上長が一緒になり議論できる環境は他にはないのではないだろうか。

また、優秀な開発者もいるので、そういう人たちから手厚くサポートをしてもらえる環境はよかった。スタートアップに行っていたら、そんな余裕はなかっただろう。共通化とか標準化みたいな意識も生まれた。今アプリを作ってる上での基礎はここでほとんど学んだ。

ステップ休暇

以下リクルートテクノロジーズの公式ウェブサイトから引用。

最大連続28日間、勤続3年以上の社員なら誰でも3年ごとに取得できる長期休暇です。心身をリフレッシュしたり、自己の成長機会にするなど、目的は自由。加えて、それを応援する手当として一律30万円が支給されます。

パートナー文化

業務委託の人たちを、外注と呼ばず、パートナーと呼ぶ文化がリクルートにはあり、リクルートテクノロジーズも例外ではない。同じサービスを共に作っていく、パートナーだからとのこと。このパートナーと社員の境目が他社に比べると薄いのが特徴で、グループの戦略や、開発推進をパートナーが担っていたりする。このパートナーの大半は非常に優秀な人が多く、〜〜のコミッターみたいな人もいるとか。

自由な社風

これは開発者と相性の良い文化。服装自由でフレックス制。コアタイムがあるグループもある。

社内SIer的な要素

IT企業に生まれ変わる為にこれらの要素は徐々に変わってくるのだと思う。採用にも力を入れ、中途でユーザー企業で働きたいみたいな人(@hotchemiとか)を集めているので、ボトムアップリクルートの社風なら改善されていくのではと思っている。

事業を持っていない

機能会社なので、自分の担っているサービスの方針に入り込むには、(どこの会社でも同じだとは思うが)それなりの地位を築くか、大きな信頼を獲得するかしないと難しい。その人が圧倒的当事者意識を持っていない限りは、あくまで下請けSIerと代わらない仕事しか出来ない仕組みになってしまっている。特にリクルートらしい体育会系文化に馴染めない開発者はキツイのではと思っている。

開発よりも推進

コーディングは上記の通りパートナーが実施していることが多いため、まだまだ社員には推進能力が求められることの方が多い。数少ない開発が出来る社員もその背景知識を理由に、炎上プロジェクトに推進リーダーとして投入されている。人を動かして価値を生む方が、大きな価値を生むというのも分かるが、開発者でいたい私にとっては推進業務よりも開発がしたいと思ってしまう。

人月

独立した機能会社なので、費用計算は人月単位となる。これ自体悪だと思わないが、既に多く語られているように人月計算のビジネスモデル自体には大きな問題点があるのは昔から語られてきたこと。

一括納品のビジネスモデル、多重請負構造、ディフェンシブな開発体制

SIerを退職しましたより

本当のSIerと違い、このモデルは事業会社との関係性、ホールディングスの一声で大きく変わる可能性があり、私は開発と事業が一体になる兆しがあるのではと思っている。

その他伝えておきたい事

国際的人材がまだまだ少ない

最低限の英語すら喋れる人材が少ない。全社員が集まる会で「英語は喋れなくても、海外出張大丈夫でした」って聞いた時には、頭が痛くなった。逆に、国際人材にとってはチャンスをつかみやすい環境ではある。現に、私は一年間に二回海外出張に活かせて貰っている行っている。ただし、国際人が力を存分に発揮出来る環境かで言うと怪しい。海外の売上を増やしているとは言え、リクルートグループの主な売上は国内のメディアであり、特にリクルートテクノロジーズが係る領域はドメスティックな領域が多い。今後、よりグループ全体の技術力を支える企業として、国際的な技術者の採用は必須だと考えている。

定年まで働ける

リクルートテクノロジーズ入社時に「定年まで働ける環境を提示したい」と言われびっくりした。リクルートは三年で辞めて独立するための会社かと思っていたからだ。リクルートテクノロジーズでは、独立支援の制度よりも、長く働くことを前提にした退職金制度となっていた。ここが、リクルートらしさとSIerらしさの混ざり合った不思議な感じを生んでいるのだろうか。。。

メディアテクノロジーラボとアドバンスドテクノロジーラボ

ウェブ系の新規事業はホールディングス管轄のメディアテクノロジーラボが担っているため、リクルートテクノロジーズは既存メディアのエンハンス再構築がアプリ領域はメインになる。そう、会社として新規事業に取り組むのが難しい構造になっている。これ自体は悪ではない、なぜなら社員各自はNew Ringという社内起業プログラムに参加し、採択されればメディアテクノロジーラボに移籍できるからだ。またしても、主体性が問われている。

また、本当のギークが集まっているらしいのがアドバンスドテクノロジーラボ(ATL)である。自然言語処理を用いてうんぬんとからしい。自分が直接ATLに関わっていないのでよく分かっていない事実。

まとめ

リクルートテクノロジーズに対する愛を語った。 IT企業として生まれ変わる過渡期の話であり、徐々に変化していくのだと思う。 リクルートグループIT化の中核として働いてみたい人がいたら是非中途採用に申し込んで欲しい。